ただいま・わらしべ屋敷

まさかの家持ち 

二度目の悪夢

店の一番人気というその一本は、「すぐに食べてください」だった。

生焼けっぽい白レバー

口にして頭をよぎった数年前の食中毒。

すぐに、まさか二度は無いだろう、店も違うしねと、悪い予感を打ち消す。

 

そしてそれから60時間後の朝、突然の下痢になんだか風邪をひいたような腰の違和感。

仕事に出るも、悪寒がし、微熱も出、身体がだるく食欲もない。

そして、その夜から急激に体調が悪化。

ものすごい頭痛、寒気、関節痛、だるさ、発熱。

 

まさかと思ったが同行していた長男に連絡すると、同じ症状だと。

これは、カンピロバクターという菌のなせる食中毒だ。

数年前と同じだ。

 

その情報をもって初めての胃腸科を受診したが、医師は食中毒を肯定しない。

私より知識ないじゃんと怒りにも似た思いになる。

その時点で熱は39度。辛くて辛くてたまらないのにやっとの思いで門を叩いたのに。

 

便の培養の検査を受けた。

おそらく先の菌が検出されると思う。

それから三日。

これまで扁桃炎や新型インフルエンザ、尿管結石などと辛い病状を経験したが、それに匹敵するか同等の辛い容態だった。

ようやく起きれるようになった。

体重が三キロ減っていた。

 

せっかく良いところに住まいを得て安心していたが、ひどい目に遭うというおまけがついていた。

二度と焼き鳥屋で怪しいものは食べない。

つくねも怪しい。

 

二男から電話。

近くに住む母や二男の世話になり食事や飲料をもってきてもらった。

やはり、肉親はありがたい存在。